建設産業共同教育訓練協議会・富士教育訓練センターは2月20日、埼玉県春日部市の県立春日部工業高校(豊田清明校長)で建設業体験講座(出前授業)を行いました。当日は、現在建設現場で活躍している同校卒業生の2人が実技指導の応援に駆け付けてくれました。
建設業体験講座は、埼玉県建設業協会(星野博之会長)の委託事業として実施しているもの。今回は、春日部工業高校の建築科2年生78人が、午前、午後の2班に分かれて座学と実技の授業を受けました。
午前の部の1時限目の座学では、橋本講師が「建設業の仕組みと魅力」をテーマに講義しました。建設業は「達成感が何物にも代えられない」と訴え、また「道路などは誰が造ったか分からないでしょう。社会はいろいろな人たちがコミュニケーションを取ってできているのです」と語り掛け、「将来のための準備期間である今、これをやると決めたら頑張ってほしい」とエールを送りました。
2時限目は実習室に場所を移しての実技。2人1組になって鉄筋結束を体験しました。主筋、配力筋各5本を用いて計25カ所の交点を結束しました。橋本講師と共に、同校卒業生の小川望さん(小黒組・東京都江東区)、飯島健太さん(同)の2人が丁寧に後輩を指導しました。
生徒たちは、遅速はあるものの、しばらくするとハッカーの使い方に慣れてきて、全員が無事課題を完成させました。中でも、人数の関係から1人で課題に向かった女子生徒は、思わぬ早さと正確さでこなし、遅れている級友を教えていました。