埼玉県建設業協会(星野博之会長)の委託事業として、建設産業共同教育訓練協議会・富士教育訓練センターは2月4日、埼玉県立春日部工業高校(春日部市、豊田清明校長)の建築科2年生2クラスの80人を対象に建設業体験講座を開きました。学科で建設業の概要を学ぶとともに、鉄筋の結束を体験しました。鉄筋の実技では、小黒組で活躍している卒業生2人も指導に当たりました。
座学は富士教育訓練センターの橋本学講師が務め、「建設業の仕組みと魅力」と題して講義しました。橋本講師は、建設業の役割の中でも重要なのは「地域の安全を守る」ことであると強調。また、建物は「監督だけではできない。実際にはいろいろな専門工事業者が集まってはじめてできるということを知ってもらいたい」と訴えました。
実技は、鉄筋10本を用いてベースを組むという課題。橋本講師の説明・実演の後、生徒たちは2人1組で課題に取り組みました。橋本講師とともに、小黒組の中村健さん(入社2年目)と國谷幸希さん(同1年目)のOB2人も指導しました。中には、鉄筋結束が初めてとは思えないハッカーさばきで、簡単に課題を終える生徒もいました。
指導した中村さんは、昨年も出前授業に訪れましたが「ことしは余裕をもって教えられました。就職希望者も多く積極的に取り組んでくれたから、教えやすかった」、國谷さんは「みんな覚えがいい。会社に入ったら追いつかれてしまいそう」とそれぞれ話しました。