「実習もできることが効果的」 東日本建設業保証の光成理事らが訓練センターを視察

 東日本建設業保証㈱の光成政和理事は9月17日、静岡県富士宮市の富士教育訓練センター(運営・全国建設産業教育訓練協会)を視察しました。訓練センター施設とともに、当日行われていた測量などの実習も見学し、「座学だけでなく実習ができることが効果的だ」と感想を述べました。

 視察には、光成理事、林眞史取締役総務部長と、静岡支店の川上透支店長の3人が訪れました。

技能実習場の実習の様子を見る

 到着後、すぐに加賀美武専務理事が、訓練センターの成り立ち、施設の概要、教育訓練コースの体系などをパワーポイントで説明。加賀美専務理事は、訓練センターでは全寮制のため、単に技術・技能の習得だけでなく、夜間に生活指導員が巡回するなど、生活面も含めた教育訓練を行っていること、安全第一の観点から危険予知活動を実技の前に必ず実施していることなどを紹介しました。

見える化天井を見上げる

 食堂で昼食を取った後、通路に展示している板金の折り鶴(関東甲信越板金工業組合の実施したギネス記録挑戦の課題)や、圧接した鉄筋の展示などを見ながら、各種教室、浴室、宿泊部屋などを巡りました。外に出て技能実習場、機械実習場と歩く中で、オーダーメイドで実施していた躯体実習(柱の配筋、型枠の建て込み)や測量、一般募集型の施工管理実習で行っていた通路建設のためのコンクリート打設の様子も見ました。光成理事はそれぞれの場所で、加賀美専務理事に熱心に質問をしていました。

製図室を見学

 視察後、光成理事は実習の様子などを踏まえて「現場の作業を教えることができる講師を集めることができること、またその講師の皆さんが訓練生に教える準備をしっかりされていることは大変なこと」とするとともに、「(建設業に限らず)いろいろな新しい分野の訓練も行うことができるようで、潜在能力が高いと思う」と話しました。

 林部長は「これほど幅広く教育訓練をされていると思っていなかった。想像以上だった」との感想。川上支店長は、訓練センターの建て替え前に視察していて今回が2回目。このため「きれいな建物になって、その変わりように驚いた」。さらに、同社が以前新入社員を訓練センターに研修に送っていたことから「若手職員が(訓練センターで研修した)先輩から話を聞いていて、自分たちも行きたいとの声もあるようだ」と話していました。

 東日本建設業保証㈱は訓練センター設立時の出捐団体であり、都県建設業協会会員を対象としたフォローアップ研修(訓練センターが受託)を実施しています。