「人材定着にも有効」と組合員に活用呼び掛け 鹿島協連が機関誌「いしずえ」で訓練センター紹介

 鹿島事業協同組合連合会(鹿島協連、徳間昭則理事長)が発行する機関誌「いしずえ」215号(11月発行)で、富士教育訓練センターが紹介されました。施設などの概要や8月に行われた視察の報告、全国建設産業教育訓練協会の加賀美武専務理事、米良力校長のインタビューを掲載しています。鹿島協連事務局は、記事の中で、訓練センターについて「人材定着の観点からも非常に有効」として、組合員に活用を呼び掛けています。

いしずえ No.215
富士教育訓練センター紹介ページ

 記事は4ページにわたっていて、特に視察報告では、当日に行われていた左官と鉄骨組立の実習の様子を紹介する中で、「訓練生は真剣な表情で作業に集中しており、現場さながらの緊張感が漂って」いたことや、「技能と安全意識の両面から教育が行われていること」を印象的だったこととして挙げています。さらに訓練生が「気持ちの良い挨拶」をしていることから「社会人としての人間形成が着実に行われている」と感想。

 また、インタビューでは、加賀美専務が「今後は人材育成の観点から、ОJTとОFF-JTを交互に繰り返し実施することが望ましい」として「企業側のОJTの状況をしっかりと確認することが重要」という方針を説明。米良校長は「社会人としての基本を身につけさせる教育をより重視し、お客様と共に企業や社会に貢献できる人材の育成」を進めていくと話しています。

 記事の「おわりに」には、訓練センターが「単に技術や技能を習得するための施設」にとどまらず、「挨拶や気遣いといった社会人としての基本も学べる、まさに“学校”である」とまとめています。