1月26日、富士教育訓練センターは埼玉県建設業協会の委託事業として、県立春日部工業高校(春日部市梅田本町、荻原康之校長)で建設業体験講座(出前授業)を行いました。建築科1年生約80人が建設業の仕組みなどを学ぶとともに、鉄筋結束(ベースの組立)を体験しました。
生徒に指導する鰹ャ黒組の中村さん(春日部工業高校OB)
センターによる同校での建設業体験講座は3年ぶり。これまで2年生を対象にしていましたが、今回は自分たちが学んでいる仕事を早くから知って勉学に励んでもらおうと1年生が対象となりました。同校卒業生で鰹ャ黒組(東京都江東区、内山東社長)の小川望さん、増田敬太さん、中村健さんの3人が実技を指導しました。また同社の内山社長、遠田利章施工管理本部長も応援に駆けつけてくれました。
講座は、2班に分かれ午前、午後にそれぞれ1時限目に「建設業の仕組みと魅力」をテーマの座学、2時限目にベースの組立の実技を行いました。
講義する橋本講師
座学は富士教育訓練センターの橋本学講師が担当し、生徒たちに語り掛けながら建設業がどのようなものかを分かりやすく紹介しました。午後の班の生徒たちの10人以上が親族が建築関係ということもあったのか、1人も建設業の「給料が安い」のイメージを持っていませんでした。橋本講師は「建設業は今、新3Kに変化している最中です。皆さんが社会に出る頃には働きやすい業界になっていると思います」と訴え、「建設業に入職してもらったらうれしい」と呼び掛けました。
春日部工業高校OBの鰹ャ黒組の小川さん、増田さん、中村さん(左から順に)
座学の終わりに危険予知活動をした上で実習場へ。生徒たちは2人1組で鉄筋10本を用いたベースを組み立てるという課題に挑戦しました。橋本講師とともに、鰹ャ黒組の小川さん、増田さん、中村さんの3人がハッカーの使い方、結束の仕方を丁寧に指導しました。初めてのハッカーに戸惑い、結束位置が多少ずれながらも、約1時間で全組が完成させました。
生徒たちは終始楽しそうに授業を受けていましたが、指導した中村さんも「楽しかった」と感想を述べていました。