富士教育訓練センター

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2024/01/18

指導力向上へ職員・講師研修会を開催 富士教育訓練センター

 職業訓練法人全国建設産業教育訓練協会・富士教育訓練センターは、教育訓練を担う講師のスキルアップなどを目的として、1月9日、10日の2日間、職員・講師研修会を開きました。参加した講師と職員約50人は、訓練生に寄り添う指導の在り方やハラスメントの防止、チャットGTPを活用した教材づくりなどを学びました。

 初日は、潟rジネスファーム代表取締役の藤原徳子氏が講師を務め、「職業訓練指導員(講師)のためのビジネスマインド研修」と題して、講師の指導力を高めるためにグループ討議などを交えて実践的な講義をしました。

講義する藤原氏       講師の指導力アップへ講演する藤原徳子氏

 藤原氏は、「訓練生に対して感情論でとらえないで、タスクとしてとらえるようにすること」「あいさつは日々の小さな承認。これを積み重ねていくことが重要」「訓練生からの点数取りをする必要はない。やるべきことをやれば評価されるので、修了レポートなどに何を書かれても平気であってほしい。凛としてふるまってほしい」など、具体的で分かりやすく指導の在り方を解説しました。
 また、「能力」「意欲」を定義した上で「人はものを知り始めたり、できるようになったりすると、もっと知りたくなり、やりたくなるもの」だから、「能力を高めることで意欲を高める、そのように訓練生への働き掛けることそのものが講師としてのリーダーシップ」であると指摘しました。
 ハラスメント防止については、ハラスメントとはどのようなものであるかを詳しく解説するとともに、防止策を具体的に紹介しました。特に「ものの言い方で問題を引き起こす」ため、「コミュニケーションの最後の仕上げは音調表現であり、言語と非言語を一致させる、言行一致」を呼び掛けました。藤原氏は「ハラスメントは稚拙な行為」とし、解決するには「社員が職務能力を高め、人となりを磨くこと、プロ意識に徹すること」などと訴えました。

 2日目は、(有)ソリューションゲート代表取締役社長の鈴木博文氏が、著作権に留意した教材作成、チャットGTPを活用したコース開発と教材開発の2テーマで講義しました。

教材づくり 鈴木氏       著作権やチャットGTPを解説する鈴木博文氏

 著作権については、著作権がどのようなものであるかをあらためて解説した上で、引用や写真利用での留意事項を示し、「ネット上にあるコンテンツは使えないと思った方が良い」などと注意を呼び掛けました。
チャットGTPの活用では、鈴木氏は「チャットGTPで生成された文章のどこまでが著作権上問題かを十分検証する必要がある」「チャットGTPで生成された内容をたたき台として、品質の向上に時間を割り当てることが重要」などと注意を呼び掛けながら、「こんなことができないかといった時、試してみるべきだ」としました。
 その後、実習しながら受講者の理解を深めました。受講者からは「初めての体験で面白い」「ここまでできるのかと思った。これからも大いに役立ちそうだ」といった感想が出されました。






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