栃木県建設産業団体連合会(渡邉勇雄会長)は10月13日、14日の2日間、栃木県宇都宮市の栃木県建設産業会館で現場代理人および指導者能力向上教育を行いました。講義は、富士教育訓練センターの大平延行講師が務め、「儲(もう)ける・稼ぐ」や「楽(らく・たのしむ)」といった言葉を基に、現場代理人の役割を分かりやすく説明しました。
講義内容は、@現場代理人・監理技術者・主任技術者・統括安全衛生責任者の役割と本質A資格取得と職業倫理B協力業者に利益を付与する現場代理人の役割とその本質C利益を確保する現場代理人の本質Dリーダーシップを高めるためにはE会社への貢献とは―の6テーマ。ゼネコンや専門工事業の43人が受講しました。
大平講師は、会社が一丸となって、協力業者も含めて利益を出すために注力することが「儲ける」ことだとし、「稼ぐ」のは個人的なことだと説明。また、仕事を「楽(らく)」しようとするのは消極的でマイナス要因となるが、「楽しい」と読み替えることで、前向きな「欲」が生まれ、強気の行動に変えられると指摘しました。
現場経験を踏まえて大平講師は、建設業が儲ける場所であり、学ぶ場所は「建設現場」の他にはないと強調しました。現場に行き、見て感じて、一緒にものづくりをしている仲間とのコミュニケーションを密にすることで、自らの人間力を高めることができると訴えました。