富士教育訓練センターでは、センター利用者の増加に対応し、緊急時の対応の充実を図るため、6月20日、21日に職員、指導員、清掃員を対象にAED(自動対外式除細動器)講習会を行いました。センターにAEDを納入している叶ウ直堂(山梨県甲府市)の嶋田春行さんを講師に迎え、操作方法などを指導してもらいました。
センターでは、ことし1月、新共用棟・宿泊棟の完成を機に新たに4台のAEDを設置したことから、本館の既存の1台と合わせ計5台を備えています。設置していても、いざという時に使えなくては仕方がありません。今回の講習会は、女性職員も含め職員一人一人がいつでも操作ができ、緊急時に迅速な対応ができるようにしようと開催しました。
講師の嶋田さんは「救急車が現場に到着するのが平均して8.6分といわれていますが、それまでにAEDと胸骨圧迫を行うことが重要。胸骨圧迫を行った場合と行わない場合では1カ月後存率が42ポイント(50・4%と8・4%)も変わる」と説明、いかに初期の対応が重要であるかを指摘しました。
センターは市街地からは遠方にありますので救急車の現場への到着時刻も遅くなることが予想されます。救急対応がよりいっそう大切になることはいうまでもありません。
職員からは「メンテナンスはどのくらいの頻度で行われているのか」「胸骨圧迫をした際にあばら骨が折れないか心配だがどのくらいの強さで行えばよいのか。」など質問が出されました。
また、「訓練生の人数が年々増えていく中、『いざ』という時の対応がますます重要になってくると思います。職員として必ず覚えておきたいです。また講師の先生方向けにも定期的に講習を実施したい」といった声も挙がりました。
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大切な訓練生の皆様を送り出し企業・団体などからお預かりしていること、命の大切さをあらためて自覚し、今後、より一層安全意識を高めてまいります。