令和元年度第1弾の建設業出前講座が7月16日、埼玉県立いずみ高等学校(さいたま市中央区、栗藤義明校長)で開かれました。環境建設科2年生の39人が座学で「建設業の魅力と仕組み」を学び、実技では鉄筋の組立に挑戦しました。
初めて扱うハッカー
この出前授業は、埼玉県建設業協会(伊田登喜三郎会長)の委託を受け、富士教育訓練センターが毎年実施しているもの。
座学は富士教育訓練センターの橋本学講師が担当し、建設業許可業者数や建設投資額など建設業の概要を説明しました。人手不足など直面する課題を指摘する一方で、ものづくりの達成感などの働く喜びも訴えました。
建設業はどんな仕事?
また、センターでの教え子でもある大手ゼネコンで働く女性技術者から送られたメールの言葉を紹介しました。それは、「建設業、特に現場の仕事は努力すればするだけ努力が認められる。生活に密接する仕事であるため、一生なくならない仕事だ」というもので、自身が実感した建設業の素晴らしさを伝えるものでした。
実技は、橋本講師と、同じくセンターの小川達也講師が指導しました。危険予知活動をした後、生徒は2班に分かれて、ハッカーの扱いをマスターすることを目標にL型擁壁の鉄筋組立にチャレンジしました。「覚えがいいね、びっくりしました」と先生の声が上がるほど、生徒たちは前向きに取り組んでいました。中には休み時間も結束の練習をしている生徒もいました。
完成した擁壁とともに記念写真を撮影し、すぐに解体作業に取り掛かりました。すっかりなくなった後、橋本講師の指導で鉄筋の切断、曲げを体験しました。男子だけでなく女子も参加し、鉄筋の硬さを体験しました。