富士教育訓練センターでは、講師・職員向けのメールマガジンを原則月2回発行しております。これには巻頭文の形で、専務理事はじめ訓練センター全職員が、講師・職員に伝えたいことなど、さまざまなテーマで文章を寄せています。本欄は、この巻頭文を転載するものです。ぜひ、ご一読ください。
異文化を理解し、尊重し合う姿勢が未来を豊かにする
教務部教務課 橋口
最近、街中や職場で外国人の方と接する機会が増えてきました。文化や習慣の違いに驚かされることもありますが、新しい視点をもらえることも多いのではないでしょうか。
私自身も海外生まれ海外育ちということもあり、日本に来た当時は、日本語も曖昧で分からないことだらけで戸惑うことも少なくありませんでした。
特に冗談の区別が難しく、当時は「うざい」や「バカ」の意味が分からなく、何度も意味を聞き返しては「それがうざい」とよく言われました。特に冗談半分で使っている言語については、その意図を理解するまで時間がかなりかかりました。時には周りの友人と衝突することもありました。けれども、友人達が根気よく接してくれたことや、言葉が通じた時の嬉しさが大きな支えとなりました(友人と親には感謝です)。だからこそ、外国から日本に来て働いている人達の気持ちも、少しだけ想像できる気がします。
異文化に触れることは、お互いの「違い」を知り理解を深めることですが、それ以上に新しい視点やアイディアを与えてくれます。これからの社会においては、多様な背景を持つ仲間と協働することは、避けられないテーマでもあります。相互理解には時間もかかりますし、困難が伴うこともあるでしょう。限られた時間でお互いの理解を深めるためには、こちらから歩み寄る姿勢が大事だと思います(私の友人達がそうであったように)。また一方で、これは大きなチャンスでもあります。私たち一人一人がその「違い」を理解し受け入れ、尊重し合う姿勢が未来をより豊かにする力となるのではないでしょうか。

