ことし7月に創立50周年を迎えた一般財団法人建設業振興基金(谷脇暁理事長)は8月5日、静岡県富士宮市の富士教育訓練センターで記念植樹を行いました。谷脇理事長は「創設以来、その時々の要請でいろいろな事業を展開し、広いネットワークと信頼関係を築いてきました。50周年を契機にさらに役に立つ事業をしていきたい」とし、特に技術・技能の変化、外国人、教える人に対応した教育訓練が重要だと指摘しました。
また、職業訓練法人全国建設産業教育訓練協会の山梨敏幸会長は「記念植樹を賜り大変光栄。富士山麓の厳しい自然の中でも育っていく記念樹は、建設業界の課題である人材育成を使命とする当センターと相通じる。貴基金の当センターへの期待に応えられるように、また記念樹とともに、建設業界をとりまく環境変化に対応し、成長していけますよう、職員、講師一同努めてまいります」と祝辞を述べました。


植樹では、谷脇理事長、山梨会長の順番に土掛け、水やりをして成長を祈念。この後、谷脇理事長が「創立50周年記念植樹 2025年7月 一般財団法人建設業振興基金」と記した芳名板を除幕しました。

植樹場所は、訓練センター正面ゲートを入ってすぐ左側、産業開発青年隊の碑がある所。記念樹は「ソヨゴ(冬青)」というモチノキ科の常緑高木で、日陰でも育ち耐寒性が強く、標高900メートルの訓練センターの厳しい自然環境でも育つようにと選ばれました。
同基金は1975年7月、建設業の近代化、合理化の推進を目的に設立されました。債務保証などの金融支援、建設産業団体や建設企業の経営改善支援、情報化推進支援(CI―NET)、技術検定・研修・講習事業など幅広い事業を展開しています。また、近年では、建設キャリアアップシステム(CCUS)の運営に力を注いでいます。

訓練センターにとっては、旧建設省建設大学校静岡朝霧校跡地の払い下げを同基金が引き受けたことから設立が実現するなど、開校当初から深い関係を持っています。