小平市が平櫛田中彫刻美術館改修でクラウドファンディング 当協会も寄付

 職業訓練法人全国建設産業教育訓練協会(山梨敏幸会長)は10月、平櫛田中彫刻美術館(小平市)のクラウドファンディングによる寄付金募集に応じ、5万円を寄付しました。同美術館は耐震補強・改修工事を進めていて、財源確保のためクラウドファンディングを行っています。今回は第3回の募集で12月29日(月)まで受け付けています。

 平櫛田中は、明治5年岡山県生まれの彫刻家で、昭和54年に107歳で亡くなりました。岡倉天心(美術界の指導者)や西山禾山(にしやま・かざん。禅僧)の影響を受け、仏教説話や中国の故事などを題材にした精神性の高い作品を制作しました(同美術館案内より)。主な作品に、「転生」(大正9年)、「岡倉天心像」(昭和6年)「鏡獅子」(昭和33年。国立劇場展観)などがあります(カッコ内の制作年は『平櫛田中回顧談』から)。

平櫛田中作品集表紙

 全国建設産業教育訓練協会では、平櫛田中の「いまやらねば いつできる わしがやらねば たれがやる」の揮ごうを、富士教育訓練センターの前身でもある旧建設大学校静岡朝霧校時代から施設内に掲げて職員の行動規範としていることから、今回寄付をすることにしました。

 同美術館のうち平櫛田中が晩年の10年間実際に暮らした旧宅(現記念館)は、建築家・大江宏氏の設計で昭和43年に竣工した名建築ですが、老朽化が著しく、耐震基準を大きく下回っていました。このため、令和6年度から工事を進めています。

平櫛田中彫刻美術館パンフレット

 目標額は200万円。寄付は、①インターネット(ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス)②納付書③現金書留④美術館または小平市役所財政課に持参―の4つの方法があります。

 寄付金額に応じて、美術館が発行する図録や、エコバック、絵はがきセット、手ぬぐい、クリアファイルなどの返礼品がもらえます。だたし、小平市在住の方には返礼品はありません。

 問い合わせ先は、小平市文化スポーツ課平櫛田中美術館担当(電話042-346-9843)まで。