富士教育訓練センター

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2016/01/27

「初めての結束、面白かった」 大宮工業で体験講座 富士センター、全鉄筋の協力で

 埼玉県建設業協会の主催で1月26日、埼玉県立大宮工業高校(さいたま市北区、岩ア利信校長)で建設業体験講座が開かれました。対象は2年生の73人。富士教育訓練センターの橋本学講師がメーンの講師を務めました。また昨年初めて開かれたTETSU−1グランプリの最優秀賞の松田優作さんらも実技指導に駆け付けました。受講した生徒は「初めて鉄筋の結束をして面白かった」などと話していました。
 当日は、初めに橋本講師=写真=が、技術職と技能職の違いや、必要な資格など建設業について分かりやすく紹介しました。この中で「皆さんは40歳になったときに何をしているか。将来から現在を考えてほしい」とした上で、将来の自画像に欠かせないものとして技術力、人格、人脈を獲得するため、「いち早く目標を定めてほしい」と呼び掛けました。講義する橋本講師
 また、企業が求める人材像について「元気のある人間、正直な人間、夢と若さを持つ人間」と三つを挙げました。



 昼食をはさんで、いよいよ実技。2級技能検定の課題を使って、四方に梁を持つ柱の鉄筋の組み立てを約2時間かけて取り組みました。全国鉄筋工事業協会(全鉄筋、内山聖会長)の飛田鉄筋工業の飛田良樹社長、松田さん、同高校卒業生の岡拓巳さん、日新鉄筋の早川謙太郎社長、平子鉄筋の鈴木弘専務、リケンの五味康成社長の6人が、橋本講師とともに指導に当たりました=写真。実技指導する松田さんら
 生徒たちは初め、講師たちの素早いハッカーさばきに驚き、なかなか手を出そうとしませんでしたが、促されて自分たちもハッカーを手に結束。作業が進むにつれて取り組み姿勢が前向きになってきました。



 授業後、飛田社長=写真=は、「これからオリンピックに向けて業界は忙しくなります。その後も古い建物を壊し、再開発する工事があります。皆さんの力が必要になります。鉄筋は大事な仕事。皆さんの将来の選択肢の一つにしてください」と語り掛けました。鉄筋工事の重要性を語る飛田社長
 松田さんは今回の指導について「自分が鉄筋の仕事を始めたばかりのころを思い出しました。とても新鮮でした。生徒の皆さんが少しでも鉄筋の仕事に興味を持ってもらえたらと思います」と話していました。
 今回授業を受けた2年生たちは、3年生になると施工系とCAD系に分かれて学びます。施工系では再び授業で鉄筋の組み立てを行うことになるそうです。


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