富士教育訓練センター

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2016/02/24

専門家3人が講義 浦和工業高校で出前講座

 埼玉建設業協会の主催、富士教育訓練センターの協力で2月23日、県立浦和工業高校(さいたま市桜区)で建設業出前講座が開かれました。設備システム科1年生35人の生徒たちが、建設業、リニューアル、ダクト設備について、それぞれの専門家から講義を受けました。
 初めに教壇に立ったのは、大和ハウス工業三重技能研修センター所長の小嶋隆昭氏。「建設業とは?」をテーマに、建設業の仕組みや魅力、技術者と技能者、専門工事業、身につけるべき能力・求められる人物像について語りました。小嶋氏
 小嶋氏は、特に建設業は「製造業と違い、お客様の笑顔、喜びが直接見える世界。ここが一番いい」と紹介。また、「技量が試され、同じものを造ることがほとんどなく、造る喜びが感じられる独特の世界だ」と訴えました。建設業で身につけるべき能力として、「基礎学力」「社会人基礎力」「技術力」、さらにマナー、倫理観を持った「人間力」を挙げました。



 2時限目は「リニューアル」について。NPO法人リニューアル技術開発協会理事の山田昌喜氏が講義しました。山田氏は大学の文学部出身と珍しい経歴のため、「皆さんは今の勉強が面白くないと思っても、将来絶対に生きてきます」と、まず呼び掛けました。
 山田氏新築とリニューアルの違いを説明する中で、技術者は、新築には施主のニーズに応じてゼロから組み立てる「創造力」が求められ、リニューアルには不具合などに至った経緯によりモアベターな対策を判断できる「想像力」が求められると指摘しました。
 建築物の具体的な瑕疵・不具合を紹介しながら、「見えない、分からない、気付かれない。しかし、それで良いのか。モラルにかかっている」と施工者、技術者の姿勢を問いました。


 


 


    

 3時限目は、全国ダクト工業団体連合会会長の田村行雄氏が「ダクト設備」について紹介しました。『ダクト入門書』をテキストにして、ダクト設備には外気、還気、換気、給気、排煙の5種類あり、空気調和設備の中で「建物に命を吹き込む」重要な役割を担っていることを分かりやすく説明しました。田村氏
 田村氏は、「どの職業についてもそうだが、リーダーの役割を果たすには『読める』『書ける』『しゃべれる』『聞ける』『マネジメントできる』の五つの条件がある」と話し、これらを生徒たちが目標とするよう呼び掛けました。また、「人間として、あいさつが一番大事。社会人としての原点。あいさつが欠けたら、いいものづくりはできない」と強く訴えました。


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