富士教育訓練センター

　埼玉県立川越工業高校（川越市、清水雅己校長）で１月29日、建設業体験講座（出前講座）が開かれました。富士教育訓練センターの橋本学講師が、建築科１年生約40人に「働くということ」「建設業の仕組みと魅力」の二つのテーマで講義しました。

「いろいろな人に感謝を」と橋本講師（右）
　出前講座は、埼玉県建設業協会（伊田登喜三郎会長）の委託を受けて、富士教育訓練センターが実施しているもの。
　橋本講師は、働くことの意義、社会人と高校生の違いを分かりやすく説明する中で、「私たちはいろいろな人に支えられている。どんなものでも誰かが作っている。いろいろな人に感謝してほしい」と話しました。
　また、社会に求められる人材として、元気のある人間（あいさつができる）、正直な人間（できないことをできると言わない）、夢と若さを持つ人間（がむしゃらに打ち込める）―の３点を挙げた上、「社会的に評価が決まる年齢である40歳の自分を思い描いてみよう。そこから逆算して資格取得などの目標を設定しよう。夢を叶えるため、一つ一つのことをきちっとやること」と呼び掛けました。
　２時限目のテーマは「建設業の仕組みと魅力」。建設業者数、建設投資額、許可業者などを説明した上で、「建設業はマイナスイメージが先行している」と指摘。しかし、社会保険未加入業者の現場からの排除や、女性の参画など大きく変わりつつある現状を紹介。さらに「道路や橋は建設技術者と技能者が夢と誇りを持って造ったもの。建設の仕事は素晴らしい仕事です」と訴えました。