1月21日、埼玉県立浦和工業高校(さいたま市桜区、関根憲夫校長)で建設業出前講座が開かれました。設備システム科1年生の34人が、建設業の仕組みやリニューアル、ダクト工事について専門家の話を聞きました。
「信頼され必要とされる人になれ」と鴻巣氏
出前講座は、埼玉県建設業協会(伊田登喜三郎会長)の委託を受け、富士教育訓練センターが毎年実施しているもの。
1時限目は、ミサワホーム建設の鴻巣裕司氏が「建設業」について講義。初めに「建設業の魅力を一つ以上言えるようになること」と述べた上で、建設業の仕組みや魅力を説明しました。また「求められる人物像」として「あの人とだったら一緒に働きたいと思われること。周りの人から信頼され、必要とされること」だと訴えました。
2時限目の講師は、リニューアル技術開発協会の山田昌喜氏。リニューアル工事について具体例の写真などで分かりやすく紹介しました。山田氏は鴻巣氏同様、「求められる人材」に触れ、「聞き手を意識しましょう」とするとともに、「自分は頑張っていると言いますが、評価は周囲が下すもの。だから、評価よりも自分を高めることだけを考えていきましょう」とアドバイスしました。
「自分を高めることだけ考えよう」と山田氏
最後は全国ダクト工業団体連合会の田村行雄氏がダクトの役割などを説明する中で、「火災時も機能している。これは重要なこと。デパートなどに行ったら見回してほしい」と呼び掛けました。また「登録ダクト基幹技能者は年収1000万円が適切だと思っている」と話しました。